研究発表会
第 5 回研究発表会
- 発表番号 5 - 1「無線エージェントと WWW プロキシ連携による適応的画質制御」
- 藤野信次、徳世雅永、飯田一朗 (富士通研究所)
- 移動計算環境においては、無線回線の状況に適応した効率的なデータ伝送方式が論点の 1 つである。本論文は、アプリケーションとして画像伝送を考え、回線状況に応じて画像品質を制御する方式を提案している。回線速度が最高速度の 20%程度の悪条件下においても画像伝送が可能であることを Java による実装評価で示しており、本方式の有効性を実証している。
- 発表番号 5 - 4「Mobile IP 用セキュリティ・ゲ-トウェイとその機能評価」
- 窪田 歩、片岸一起、伊藤 篤、浅見 徹 (KDD 研究所)
- インターネットにおける移動サポートと、移動先からの安全案通信を保証することは、必須の技術項目である。本論文では、移動先から安全に自分のホストへのアクセスを可能にする方法を提案しており、その提案手法に基づき,実験システムを作成し,評価している。今後,実際のネットワーク上での実験を行い,実用上の問題点を考察することで、実適用の可能性もある。
第 6 回研究発表会
- 発表番号 6 - 16「Mobile Info Search: Information Integration for Location Aware Computing」
- Katsumi Takahashi, Nobuyuki Miura, Seiji Yokoji, Ken-inchi Shima (NTT)
- 本論文では、位置をベースとして情報検索、提供を行うコンピューティングシステムの検討が行われ、実際に実験システムによる評価が行われている。位置に関するコンピューティングはこれまでも各種検討されてきているが、本論文は今後のサービス提供の可能性を検証し得るシステム開発について、詳細が報告されており、今後の本分野の発展に寄与すると考えられる。
第 7 回研究発表会
- 発表番号 7 - 9「赤外線通信を用いた頑健なモバイルアドホックネットワーク構築手法」
- 片桐秀樹、河口信夫、外山勝彦、稲垣康善(名古屋大学)
- 本論文は、自律的に互いの端末を認識し、アドホックネットワークを構成する手法を提案したものであり、ネットワークを構築中の動的トポロジー変化にも対応するものである。この手法をプロトコルシミュレータによって解析している。昨今の携帯端末(PC)や無線リンクの普及に伴い、本手法は、実用性ある基盤研究であり、高く評価できる。
第 8 回研究発表会
- 発表番号 8 - 12「モーバイル環境におけるユーザ満足度を考慮したマルチメディアトラフィックのマネジメント方式」
- 和久田貴英、勅使河原可海 (創価大学)
- 本論文はアプリケーションの特性に応じて優先度をつけてリソース割当を動的に制御することによりユーザの満足度を向上させる方式を提案している。論文ではシミュレーションにより PHS の 64kbps および 32kbps 通信サービスにおける提案方式の評価を行っており、好結果を得ている。また、リソース管理にユーザ満足度という新しい指標を導入したことも高く評価できる。
シンポジウム
DICOMO'98
- 講演番号 9「School of Internet - インターネット上での「インターネット学科」の講義 -」
- 大川恵子、伊集院百合、村井純 (慶應義塾大学)
- インターネットにおける移動サポートと、移動先からの安全案通信を保証することは、必須の技術項目である。本論文では、移動先から安全に自分のホストへのアクセスを可能にする方法を提案しており、その提案手法に基づき,実験システムを作成し,評価している。今後,実際のネットワーク上での実験を行い,実用上の問題点を考察することで、実適用の可能性もある。