研究発表会
第 2 回研究発表会
- 発表番号 2 - 10「携帯情報端末を用いた看護支援システムのプロトタイプの開発」
- 助田浩子、佐々木 元、松尾仁司 (日立中研)、岡 裕爾 (日立総合病院)
- 本論文は、携帯端末を病院内の看護業務の支援においていかに有効かを明らかにしようとしている。作成したプロトタイプを実際に看護婦さんに使用してもらい、実践的な目でその利用法を評価した。まだまだ検討すべき余地はあるが、今後の高齢化社会において必ず起こる看護婦不足問題に対して、モーバイルコンピューティングの有効性を示した。
シンポジウム
DiCoMo'97
- 講演番号 10「放送型通信/オンデマンド型通信を統合した情報供与システム」 - 箱守聰、田辺雅則、石川裕治、井上潮 (NTT データ) - モーバイル環境においていかにトラフィックを軽減できるかは重要な論点の一つである。本研究では、ユーザに共通のトラフィックと固有のトラフィックを分離し、放送とオンデマンドを組み合わせる方式を提案している。また、提案方式のマルコフ過程を用いた仮想的環境での評価も行っている。 実際の利用環境での評価を加筆することを条件として推薦する。
- 講演番号 40「集まったその場での共同作業を支援するモーバイルグループウェアシステム「なかよし」 」
- 倉島 顕尚、 市村 重博、田頭 繁、前野 和俊、武次 将徳、永田 善紀 (NEC)
- 本論文は、モーバイルコンピューティング環境において集まったユーザがアドホックなネットワークを構成するモーバイルグループウェア環境を提案してる。特に、独自開発のPHS子機間パケット通信をベースにした環境を構築しその得失を議論しており、実用化を目指したシステムとしても完成度が高い。アプリケーション例を加筆することを条件として推薦する。